2017年12月10日日曜日

Oracle VM Server の Repositry Export とは。

Oracle VM Manager(OVMM)には、Repositry Export という
Oracle VM Server が利用しているリポジトリを NFS エクスポートする機能があります。
リポジトリに配置されているデータのバックアップが主な用途のようです。

Oracle VM Manager User's Guide for Release 3.4
3.5.9 Repository Exports Perspective
https://docs.oracle.com/cd/E64076_01/E64082/html/vmusg-server-repository-export.html

これは「Servers and VMs」→ サーバを選択 →「Reposiotry Exports」で、
「Create Repository Export...」ボタンから設定できます。



ただ、もともと NFS のリポジトリではこの機能は利用できません。
うちでは NFS を利用しているため、上の例のように、Repository 選択すらできません。

NFS リポジトリに Oracle VM 環境外のサーバからアクセス場合は、
Oracle VM を特に介さず、NFS サーバ側のエクスポート設定により
対象のサーバに対してアクセス許可をします。

この環境には、st-repo-01 というリポジトリがあり、
192.168.4.119:/nfs/repo01 という NFS を使用しています。
$ ovmcli list repository
OVM> list repository
Command: list repository
Status: Success
Time: 2017-12-10 22:39:33,486 JST
Data:
  id:0004fb000003000085a55bcfe9b5cff4  name:st-repo-01
OVM> Connection closed.
$ ovmcli show Repository name=st-repo-01 | grep "nfs on"
  File System = 0960fe27-ea4f-415a-9487-c380fc0c8eda  [nfs on 192.168.4.119:/nfs/repo01]

ちなみにこの環境では、Oracle Linux 7.4 を NFS サーバにしています。
$ ssh root@192.168.4.119
Last login: Sun Dec 10 22:02:23 2017 from 192.168.1.197
[root@ovm-nfs-01 ~]#
[root@ovm-nfs-01 ~]# cat /etc/oracle-release
Oracle Linux Server release 7.4

192.168.4.119 では、/nfs/repo01 をリポジトリむけにエクスポートしてます。
ここで必要に応じてマウント先サーバを追加します。
[root@ovm-nfs-01 ~]# cat /etc/exports
/nfs/pool01 192.168.4.0/24(rw,no_root_squash)
/nfs/repo01 192.168.4.0/24(rw,no_root_squash)

リポジトリのディレクトリ配下は、OVMM から見えるリポジトリ構成と同様です。
[root@ovm-nfs-01 ~]# ls -l /nfs/repo01
合計 8
drwx------. 4 root root   42 12月  6 02:16 Assemblies
drwx------. 2 root root   50 11月 28 22:46 ISOs
drwx------. 3 root root   46 12月  6 22:38 Templates
drwx------. 2 root root 4096 12月  6 22:53 VirtualDisks
drwx------. 9 root root 4096 12月  6 22:56 VirtualMachines



ちゃんとした環境では NFS は専用機だったり、アクセス制御が厳密だったりして
今回のように直接ログインはできないかもしれませんが、
NFS 側でエクスポートすれば、VM を構成する実ファイルに
アクセスすることができるようになります。

たまたま昔の投稿を見つけたので、この機会に少し修正してみました。
OVMS に SSH ログインした時と同様に、
NFS サーバでも VM の実ファイルにアクセスできます。
[root@ovm-nfs-01 ~]# sh get_vmlist.sh /nfs/repo01
'0004fb0000060000006a18503596a2e5' 'ol74-template'
'0004fb0000060000728f30925de41d17' 'vm01'
'0004fb000006000037284252d936fed4' 'vm02'
'0004fb0000060000982fee0b3c47b9e6' 'vm03'
'0004fb0000060000b106d43e31a7353b' 'vm04'
'0004fb0000060000f6c87792c51f8539' 'vm05.1'
'0004fb00000600008a5832ca0a2a7013' 'vm05.2'
'0004fb0000060000b31d83221307cd72' 'vm05.3'
[root@ovm-nfs-01 ~]#

以上、OVMM / OVMS の NFS リポジトリへのアクセスについての話でした。

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