2013年3月25日月曜日

Oracle VM 3 のVMとVMテンプレートのクローンについて

今回は、Oracle VM 3(OVM3) でのVM/VMテンプレートクローンの話です。

Oracle VM Manager 3 (OVMM 3)で
記憶域リポジトリをまたいでVMやVMテンプレートをクローニングするときは、
「クローン・カスタマイザ(Clone Customizer)」 を使用する必要があります。


今回はVMテンプレートのクローンを例とします。
Oracle VM のテンプレートの実体は、VM設定ファイル 仮想ディスク から構成されます。

たとえば、下記のような環境があるとします。
Oracle VM Server(OVS)に対して、2つの記憶域リポジトリが割り当ててあります。
  • NFS記憶域リポジトリ1 → Repo1
  • NFS記憶域リポジトリ2 → Repo2
この環境で、Repo1 に配置されているVMテンプレートを、Repo2 にクローンするとします。



この時、単純にクローンすると、
VMの設定ファイルは指定したリポジトリ(Repo2)に作成されますが、
仮想ディスクはクローン元とおなじリポジトリに作成されてしまいます。
  • VM設定ファイル(vm.cfg) → Repo2 にクローンされる。
  • 仮想ディスク → もともと配置されている Repo1 にクローンされてしまう。


このような、別の記憶域リポジトリにクローンしたい場合は、
仮想ディスクのクローン先を、クローン・カスタマイザ で指定します。

この クローン・カスタマイザ  では、クローンするVM(テンプレート)の
  • 仮想ディスクの配置先(記憶域リポジトリ)
  • 仮想NICを接続する仮想ネットワーク
を指定することができます。

これを使用することで、VM設定ファイル と、仮想ディスク の両方を
意図した記憶域リポジトリに移動することができます。



カスタマイザでは、仮想ディスクファイルごとに、
クローン先の記憶域リポジトリを指定することができます。

以上、VM(VMテンプレート)のクローンについてでした。(たぶん続く)

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