2012年12月24日月曜日

OVSネットワークの話(2回目)

今回は前回のOVSネットワークの話の補足です。
仮想ネットワークを追加するときのイメージについてです。


Oracle VM Server(OVS)でVMを稼働させるときは、
仮想ネットワークを構成する必要があるので
  • 仮想ネットワークを構成するために、仮想スイッチの作成
  • VMを仮想スイッチに接続
する必要があります。


基本的な構成

OVSをインストールしたサーバに
物理的なネットワークポート(物理NIC)が1つだけある場合は、
下記のような構成になります。

基本的に、1つの物理NICが、1つの仮想スイッチと紐づきます。



このとき、VM(DomU)にインストールされているゲストOSからは
仮想スイッチ(xenbr0)を設定することができません。
Dom0からはxenbr0やVMの仮想NICがすべて見えるので、
仮想スイッチ自体の構成や、仮想スイッチとVMの仮想NICとの接続は
Dom0にログインして設定することになります。

実際にこの構成を取る場合は、OVSインストール時に自動的に
仮想スイッチが構成されます。(OVS 2.xの場合)


複数の仮想ネットワークを構成する場合

仮想ネットワークを複数作成することもできます。

OVSの外部から直接接続するネットワークを構成する場合は、
物理NICを追加する必要があります。
※これとは別に、VLANを作成する方法もあります。

物理NICを追加し仮想スイッチ(xenbr1)を追加することで
仮想ネットワークを追加することができます。 (下記の緑線の部分)



OVSの外部から直接接続する必要がないネットワーク(検証目的など)
を追加したい場合は、物理NICの代わりにダミーのNIC(dummy0)を追加しすることで
仮想ネットワークを追加することもできます。 (下記の黄線の部分)

たとえば、1台のOVS内で検証用Oracle RACを構築するとき、
インターコネクト用ネットワークを作成するためにこの方法を利用することがります。


以上、OVSネットワークの話(2回目)でした。

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